陣痛から36時間の出産(初産)を振り返った、娘の1歳誕生日の朝散歩

1歳誕生日の散歩

今回は、陣痛から36時間かかった出産(初産)を振り返った、子どもの1歳誕生日の早朝散歩のお話です。

大変だったなぁ、出産。
(もちろん立ち会っただけの僕より奥さんの方が次元の違う大変さだったわけですが)

僕の友人も30時間かかったって話していたので、やはり初産って長い時間がかかるものなんでしょうかね。

きっとスルっとすぐ出てくるさ!なんて思って(願って)いたんですが、とんでもなかったな(笑)

しかも、産まれてきた娘は全然泣かなかったりして、実際の出産は予想と違うことだらけでした。

1歳の誕生日とか、節目になるといろいろと思い出して感慨深いですね。

では前置きはこのくらいにして本編行きましょう。

そんな長時間の出産を思い出した、1歳になった娘との早朝散歩の描写です。

出産を振り返った、1歳誕生日の娘との早朝散歩

妻が朝ご飯を準備している間、娘と僕は早朝の散歩にでる。

ル・クルーゼの小鍋の中で、離乳食と僕らの朝食を兼ねた野菜スープがしっかりと煮えるまでの、20分程度の短い散歩だ。

玄関を指差して「アー!(お外に行きたい!)」と娘が強く主張するようになってから(おそらく11ヶ月くらいから)その短い散歩は毎日の習慣になっていて、娘が1歳になる誕生日も同じようにして僕らは外へと出かけていった。

11月の朝の空気は日を追うごとに冷たくなり、その日は天気予報が12月下旬の気温になるだろうと伝えた通り、これまでにも増して寒かった。

ダウンのつなぎを着た娘もいつも以上の寒さを感じているのか、僕の腕に抱かれながらも心なしか身を堅くしていた。

それでも娘は寒さに負けず、木や、鳥や、通りかかった家の玄関脇に置いてあるたぬきの置物などを熱心に見つめ、時折それらに向けて「あうー」と笑いかけては手を振っていた。

朝の散歩は近くの神社(公園も兼ねている)にお参りするのが基本のルートになっていて、そこでは美しく紅葉した古くて大きな木と、その葉の間からこぼれ落ちる朝の光が優しく僕らを迎えてくれる。

その日は拝殿で娘がガラガラとうまく鈴を鳴らすことができ、僕は娘を抱っこしたまま二礼二拍手して、神様その他の見守ってくれているであろう存在に感謝を告げた。

「今日は娘の誕生日です。一年間大変だったけれど、僕はとてもとても幸せでした。妻と娘が元気でいてくれて、うれしいです。感謝しています、どうもありがとう」

娘を育てやすいようにと去年の5月(産まれる前)に今のアパートに引っ越してから、僕は仕事やら育児やらに追われて自宅周辺を散歩する余裕がなかったため、一年以上住んでいるのに今だにあまり道を知らない。

だからお参りした後は、公園内のブランコに座ったり(こぐと怖がるから座って少し揺れるだけ)する他に、自宅アパート近辺の僕がまだ通ったことのない道を探険したりすることにしている。

その日は思い立って娘が生まれた産院(自宅から近い)の方向に向かってみることにして、初産で大変だった出産の時を振り返りながら歩いた。

ちょうど一年前、僕らは出産のため、本当に本当に頑張った。

夜中に陣痛が5分刻みになってから、妻は36時間も陣痛と向き合い、僕はその間ずっと腰をさすり続けていた。
(僕は時々眠気に襲われて気を失った)

なぜか娘が出てこられるレベルまでもう一つ陣痛が強くなり切らなくて、担当の医師から分娩異常と診断され、陣痛促進剤の使用や場合によっては帝王切開を行うことへの同意書を書くよう言われたときには、もう生きた心地がしなかった。

その後も妻と娘の無事を一心に祈りながら妻がいきむのを手伝い続け、そしてどれくらいの時間が経ったころだったのだろう、やっと、やっと娘は産まれてきてくれた。

僕は疲労困憊だったけれど、でも本当にうれしくて、そして妻も娘も生きていることに心からほっとしつつ、ぼんやりと不思議そうに周りの世界を眺めている娘にじっと見入った。
(出産後カンガルーケアをしたのだが、娘は全然泣かずにぼうっとしていて、時折おっぱいを求めて妻のお腹の上をもぞもぞとしていた。こんな風に泣かない場合もあるらしい)

あの瞬間から、もう一年が経つ。

娘が生まれて、幸せな一年間だった。

もちろんいいことばかりではなく、大変なこと、辛いこと、心配なことも沢山あって、でもそれらをひっくるめて、僕は妻と娘とのこの一年間が素晴らしいものだったと思っている。

そして新しい一年間。

今と同じ、あるいはそれ以上に素晴らしかったと思えるよう、妻と娘との毎日を大切にしたい。

産院の前の道にたどり着き(しかし産院はゲート型の二階建て駐車場の向こうにあるのでよくは見えないのだけれど)、
「あそこで生まれたんだよ~覚えてるかな?」
と娘に話しかける。

娘は産院の方を眺めつつ少しの間指をくわえると、
「ん~」
と、立ち止まらずに歩くことを僕に要求した。

「そうだね、もう朝ご飯できてるかもしれないしね~」
と言いながら、自宅に向かって歩き始める。

家では妻が、朝食を用意して僕らの帰りを待ってくれているのだ。

娘は帰りも僕の腕に抱かれながら、通りの木や、マンホールや、目の前を横切っていくレンゴー・トランスポートの大型トラックをしげしげと見つめては指を差し、産まれて初めての誕生日の朝の散歩を楽しんでいた。

いつか、娘は僕との朝の散歩を思い出すことがあるだろうか。

そんなことを考えながら、僕はこうして歩く娘との短い時間を宝物のように感じていた。

後書き

読んでいただいてありがとうございました!

いやーついに、娘が一歳になりました(おめでとう!)。

頑張ったな~出産からの一年間。
(もちろん妊娠中からいろいろと頑張ってたけどね!)

思い返しても本当に大変で、でも幸せな一年間でした。

娘はもう少しで一人で歩けそうな感じですが、どうなんだろ、後どのくらいなんでしょうね。

今はまだ手をつないでないと不安定で、でもその割にどこでも行きたがるから危なっかしくて仕方ないです。

ちなみにこの前は11月なのに雪が降って(しかもなかなか積もった)、僕らは雪の中朝の散歩に行きました。

最近奥さんがずっとBUMP OF CHICKENの『スノースマイル』を口ずさんでいて(落ち葉を蹴っ飛ばしながら歩いてるからか?※そういう歌詞があるんです)、僕も気づくと歌ってたりしたんですが、雪の中の散歩はもうまさに『スノースマイル』ぴったりの情景でした。

※スノースマイルはユグドラシルというアルバムに収録されています。ちなみにこのアルバムにあるロストマンという曲を、僕は何度か泣きながら歌ったことがあります(笑)。

まだ綺麗なままだった神社の一面の雪に、娘と二人で刻んだ足跡の平行線。

曲では夢物語として唄われていますが、娘と夢を叶えてしまった!笑

初めて雪を見る娘は興味津々で、つんつんと触ってからぎゅっ!と握りしめたりしていました(笑)

これからまたたくさん雪が降るんだろうな。
(といっても、僕が住んでいるのは信州の中でも雪が少ない地域らしいですが)

そしてもうすぐ12月、師走、年末。

早っ!

やりたいこと、育児と仕事で少~しずつしかできない(それさえ危うい)今ですが、一日一日大切に、良かったこと嬉しかったことを噛みしめながら生きていければと思っています。

※1歳誕生日会のおもしろ(?笑)話はこちら↓

一升餅何キロ!?背負えなくて代わりのやり方をした1歳娘の誕生日会

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【 書いた人 : はるこん(halcon) 】
【 書いた人 : はるこん(halcon) 】
3歳になった娘と妻との日常と、読んだ本の感想を書き留める30代後半。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』(村上春樹著)や『旅をする木』(星野道夫著)、『モモ』(ミヒャエル・エンデ著)が好き。
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