『【大変だった】子どもの沐浴卒業から、家族みんなでお風呂に入るまで』、というタイトル通り、今回は娘が生まれてから約10ヶ月のわが家の「風呂歴史」(笑)を書きます。
子ども(赤ちゃん)の沐浴とかお風呂ってホント大変ですよね。
うちもいろいろあったけれど、やっと家族みんなで一緒に入れるまでになりました。
父ちゃんはうれしいぜ!
じゃあ本編行こう!(本編マジメ風です笑)
沐浴卒業から、家族みんなでお風呂に入るまで
ついに、娘と妻と3人でお風呂に入るときがやってきた。
待ちに待った、家族そろっての入浴である。
紆余曲折あったが、何とかここまで来れて本当によかった。
これまでのことを思い出しながら、自分で自分をほめてあげたい。←
振り返ると、いろいろと失敗を重ねながら娘をベビーバスで沐浴させていたのは、もうずいぶん昔のことのように思える。
ベビーバスで娘を入浴させる係だった僕は、温度管理、湯量の調節、洗い方、泡の流し方と、どれも初めての体験で大変だったものの、試行錯誤を繰り返しながら一歩一歩マスターしていった。
例えば、お湯に入れるときの温度は38.5℃から始め、出るまでに少しずつ段階的に温度を上げるのがいい。
うちは冬の沐浴だったので、それ以下では寒すぎる(=風邪を引くかもしれない)し、それ以上では熱くて驚いてしまう(=泣くのは確実)。
これは、本などの情報を参考にした上で、「これじゃ熱いかな、こうすると寒くなっちゃうかな」などと、娘の反応を見ながら悩みつつ作り上げた思い出のスタイルだ。
もちろん沐浴がうまくいかなくて泣かれてしまったり、僕自身が自信を喪失したりすることも何度もあった。
でも最後には慣れたもので、ちょっとくらいお湯に耳が入っても、顔がお湯に浸かっても、「このくらいは大丈夫だよね~」などと楽しく沐浴させることができるまでになった。
そんな、やっと掴んだ、ベビーバスでの幸せな沐浴生活。
「こちらが楽しんでいれば、子どもはそこまで泣いたりしない」という側面があることにも、沐浴のおかげで気がつくことができた。
しかし、子どもが生まれて初めてのクリスマスを過ぎてすぐ、そんな幸せな沐浴生活はつかの間の夢のように消え去ってしまう。
誰にだって、「ある状況を固定し続ける」などということはできない。
すべては変化し続け、僕らはそれに毎瞬毎瞬新しく対応していかなければならない。
つまり、やっとこさ沐浴に慣れたころ、娘のサイズはベビーバスのそれを超えてしまったのだ。
沐浴卒業後、娘はずっと妻とお風呂に入っていた。
当初、仕事が休みの日には僕が娘をお風呂に入れるという計画だったし、実際数回は入れたのだが、ある日を境に僕は、娘をお風呂に入れるということをしなくなった。
その「ある日」は、僕にとって忘れられない思い出となっている。
その日僕と一緒にお風呂に入った娘は、1週間に1度あるかないかの父との入浴を楽しんでいたはずだった。
洗いながらきゃっきゃと笑い、僕の足の上で背中をそらしたりしながら上機嫌。
いい感じだな、と僕自身思っていたのだが、その矢先、泡を流す段階から状況は一変する。
顔周辺を洗い流していたら、娘が信じられない勢いで大泣きし始めたのである。
その頃、お風呂で泣くというのはまだまだよくあることだったが、湯船に入れば基本的に泣きやむことが多かった。
しかしその日は、湯船に浸かっても全く泣きやまない。
まず泣き方からして何かが違う。
(異常事態を思わせる泣き方だった)
シャワーの流し方が悪かったのかもしれないし、新しくした石鹸がヒリヒリして痛かったのかもしれないし、あるいは何か他の理由があったのかもしれない。
理由はともかく、どうあやしても泣き止まないどころか、その泣きっぷりの激しさはますますエスカレートし、もうお風呂どころではなくなってしまった。
大泣きする娘を慌てて妻が抱き去り、僕は湯船に呆然と立ち尽くす。
ぽちゃーん、、、
妻は実家の居間(※最初から今日まで、基本的に娘の入浴は妻の実家で昼間に行っていて、僕だけ夜にアパートで入っている)に娘を連れていってあやしていたが、それでも全然泣きやむ気配がない。
湯船に膝を抱えて座り込み、娘の泣き叫ぶ声を聞き続ける僕。
しばらくしてやっと泣きやんだが、僕はショックのあまり、少しの間湯船から動き出すことができなかった。
そしてその日からずっと(おそらく半年近く)、僕は娘とお風呂に入ることができないでいた。
愛する娘の泣き顔やその泣き声が、辛すぎたのだ。
だがそんな状況を打破するきっかけは、意外なところから訪れた。
家族みんなでお風呂に入ることに決まる少し前、僕は鏡に映る自分を悲しい目で眺めていた。
くせっ毛が、我慢ならない。
母由来のくせっ毛のおかげで、髪が伸びてくると僕は、サリーちゃんのパパさん、あるいはハンターハンターのサトツさんを、これでもかというくらい貧相にしたような、残念な髪型になってしまうのだ。
美容院を予約しようかとも思ったが、仕事がちょうど休みの日だったこともあり、思い立って妻に髪を切ってもらうことにする。
妻の実家で髪を切ることにしたので、そのままお風呂もいただくという流れになった。
髪を切り終えてお風呂に向かおうとすると、散髪の間娘の面倒をみてくれていた義母が「久しぶりにお父さんと入るのかな~いいね~」と娘に語りかけている。
えっ?
散髪前、僕自身も娘と久しぶりにお風呂に入るチャンスではないかと考えはしたのだが、洗い流すとはいえ切った短い髪が付いてしまうかもしれないし、何よりまた泣かれたら辛いしと思い、全然そんなつもりではなかった。
が、義母の影響力は絶大だ。
もはや引き返せない。
そこで、切った髪を掃除機で吸い込んでくれている妻に僕は言った。
「3人で入ろうか!」
そんな風にして、家族みんなでお風呂に入る初めての機会は訪れたのである。
まず僕が先に入って髪その他を洗い流し、その後に妻と娘が入ってくることになった。
ドキドキしながら娘たちを待つ僕。
ガラガラっと扉が開き、二人が入ってくる!
待ちに待ったこの瞬間。
-娘よ、さみしい思いをさせてすまなかった。これからは少しずつまたお父さんともお風呂に入ろう-
そんな風に思いながら2人を迎え入れたのだが-
苦い顔をしている。
妻に抱きかかえられている娘が、「え、何この人こわい」的な顔をしてこっちを見ている。
「ちょ、お父さんだよ~」と娘に近づくと、妻の方に逃げる。
ま、またダメなのか?それとも、髪を切って誰だかわからなくなってしまったのか??
そんなことを思いながら半ば強引に娘を抱き取り、妻が洗っている間湯船で待つ。
娘は限界間近という雰囲気でずっと妻の方を見ていて、僕と湯船で一緒に遊ぶなどという感じではない。
妻が洗い終え、そのまま娘を抱き取って洗い始める。
洗い方を見てやり方を思い出しつつ、妻が娘の頭からジャーっとシャワーをかけているのには驚嘆した。
そんな高度なテクニックを使っても大丈夫なようになったのか、、、
そんな風にして娘の成長を喜んでいる間に、妻は娘を無事に洗い終え、やっと家族みんなで湯船に浸かるときがきた!
しかし、、、大丈夫か、、、?
妻がそばにいるからか泣き出しそうではないものの、湯船の中という至近距離にも関わらず、全く僕の方に近寄らない娘。
しかし、少なからず受けているショックを不得意なポーカーフェイスで隠していると、なんと娘がこちらを向き、僕の方を指差そうとし始めた!
お盆の帰省で弟の子ども(2歳)に初めて会ったのだが、その時娘は「指差す」という技術を覚えたらしく、最近では僕を指差し、アタータ(お父さん)と笑顔で呼んでくれるのだ。
おっ!ついに僕だとわかってくれたか!
そう思ってテンションが上がり、本心からの笑顔が復活する僕。
だが、何かがおかしい。
娘は間違いなく僕に向けて腕を伸ばしている。
しかしよく見ると、指差そうとしているその指が、僕と娘を結ぶ直線に対して垂直に曲がっているのだ。
おい!
思わず心の中でつっこんでしまったが、それでも娘は少しずつ僕に笑顔を見せ始め、完全にではないものの僕に寄りかかってくるようにすらなった。
「よかった、、、やっと一緒に入れるようになったか、、、ここまで、大変だったなぁ、、、」
娘と妻を見守りながら、そんな感慨に浸っていた。
成長した娘は湯船につかまりながら一人で立てるまでになっていて、いろいろなところに手を伸ばしたり口をつけてみたりして遊んでいる。
妻も娘も、楽しそうで何よりだ。
その笑顔を見ていられれば、他のことはなんだっていい。
僕は本心からそう思っている。
ひと通り湯船で遊んだ後で、妻と娘はお風呂から上がり、一足先に出て行った。
僕は無事に家族3人揃っての入浴ができたことを喜びながら、もう一度湯船にゆっくり浸かって足を伸ばし、一息ついてからお風呂を出た。
体を拭き、脱衣所の大きな鏡に写る自分を眺める。
湯気で曇ってしまってよく見えないが、妻が切ってくれたおかげで悩んでいたくせっ毛が見事になくなっている。
「ウィルスミス、、、レベルだな、、、」
図らずもほとんど坊主と化した自分の頭部を眺めながら、娘が戸惑うのも無理はないと思った。
「誰だお前!?」と自分で言いたくなるほどだ。
これで泣かれなかったんだから、今後もきっと大丈夫だろう。
家族みんなでお風呂に入るきっかけをくれたくせっ毛と妻(そして義母様)に感謝しつつ、僕は脱衣所を後にした。
ありがとう妻よ。
そしてありがとうウィルスミス ←
後書き
読んでいただいてありがとうございました!
いやーやっと家族そろってお風呂に入れました。
よかったよかった~。
ちなみに沐浴のくだりで書いた、参考にした本というのはこちらです。
もともと産院に置いてあった本で、ちょっと読んでびびっと来てすぐに買ったという、運命の本です(笑)
特に妊娠中から出産後半年くらいまで、僕は結構この本を参考にしつつ、自分なりに試行錯誤してやってきました。
他の本もいろいろ読んだけど、これが一番良かったかな。
なんか読むだけで安心感あったし、特に「手当て」について書かれてあるところは、ホントその通りだなって子育てしながら実感してたりもして。
初めての出産とかのご夫婦(僕がそうだった)にはかなりお勧めだと思います。
初産って何でも不安だもんね。
夫もね(笑)
10ヶ月、というかもうすぐ11ヶ月になる最近の娘は成長著しく、ハイハイで階段を支えなしで登り切ったり、ちょっとくらいなら自力で立っていることもできるようになってきました。
歯も下の前歯が二本だけ生えてきて、最近はよく天然酵母のパンを気に入ってもぐもぐと食べてます。
もうすぐ1歳だもんな~早いですよね、時間が経つのって。
後何回くらい娘とお風呂入れるんだろう?
たぶんそんなにないんだろうな、、、
今を大切にしなきゃですね。
いつかブログで娘とのお風呂卒業に関する記事とか、、、
いやいやいや、書きたくない書きたくない!
温泉に行ってきました~とか、そういう記事書こう!
そうしよう!
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